平成28年5月に『社会福祉法人礼和会』を設立致しました。
その設立に至った経緯を述べさせて頂きます。
聴覚障害者福祉協会を含む聴覚に障がいを持つ人たちに於いては、コミュニケーションをとる難しさゆえに、様々な弊害があります。介護施設やその他の障がい者支援施設においても手話通訳の設置義務がないため、利用はしても実質的に意思の疎通がとれないため、どの施設においても疎外感を感じるのが実情でした。
まず始めに、手話や触手話・点字などでコミュニケーションを図れる就労支援の場所を作りました。将来は、地域におけるコミュニケーションに難のある利用者の就労支援に留まらず、自由な生活の場の提供、食事や余暇活動の提供、そして生活全般における相談・援助など多岐にわたる生活支援を目的として、下関市の協力も得てこの社会福祉法人を立ち上げた次第です。
運営を開始して、あらためて気づいたことがあります。それは、日本全体の問題でもある『高齢化』の対策です。障がいの種別にかかわらず、障がいを持たれた方の老後の支援こそが今後の最大の課題であることを再認識した次第です。安定して安心できる充実した老後の支援体制を構築していく必要性を感じています。『礼和会』としても、これからの地域福祉の充実を担っていく為に、地域の皆様、利用者の皆様とともに邁進いたす所存です。
皆様方のご理解、ご支援を頂きます様、宜しく願い申し上げます。
幸せなことに、私はこれまでに多くの「人生の師」と仰ぐ方と出会いました。特に会社を立ち上げた後、50歳を越えてから出会った現在の師匠からは、本当に多くのことを学ばせていただいています。
「礼之用和為貴」、論語の中の教えであり、聖徳太子も十七条憲法の最初にこの言葉を引用しています。
「礼を用いれば和ができる。和ができればすべてうまくいく」ということです。「礼」「和の精神」の深い意味を聞かせていただいたときの衝撃は、それはもう正に目から鱗が落ちました。社長という今の立場において、本当に大切なことを学ばせていただいたと思っています。「深い意味」というのは、長くなりますのでここでは割愛しますが、一般にこの言葉が訳されている内容とは、全くの別次元であるのは間違いない意味でした。そして、ことある度に、社員にこの話をするようになりました。
現在の日本はどうなのでしょうか?おかしくなっていないでしょうか?
私は、このままでは日本は駄目になってしまうのではないかと危惧しています。子供の頃から「進歩」していくことを妨げる環境や、若者が成長していくのを妨げる情報ばかりが氾濫しています。
弊社は、古来からの日本の精神で、職員が大きく進歩していくことを応援します。とは言っても、軍隊のように厳しいというわけではありませんので、ご心配なく。やる気満々の人にたくさん集まってきてほしい、そして、持っている能力を最大限発揮してほしい。それが私がいつも考えていることです。
会社名 | 社会福祉法人 礼和会 |
---|---|
理事長 | 長富 伊佐穂 |
設 立 | 2016年5月16日 |
所在地 | 〒751-0814 山口県下関市壇之浦町4-28 |
電話 / FAX | 電話 083-228-0700 / FAX 083-228-0710 |
従業員数 | 125名 |
事業内容 | 就労継続支援B型・生活介護 通所介護 訪問介護(介護保険・障害) 居宅介護支援事業 サービス付き高齢者向け住宅 有料老人ホーム 実費宿泊サービス |
沿革
2016年9月1日 | 就労継続支援B型事業所 障害福祉サービス「すみれの丘」開設 |
---|---|
2018年4月1日 | デイサービス「海と空」開設 デイサービス「風の丘」開設 デイサービス「夢乃舎」開設 ヘルパーステーション「ここしあ」開設 ケアプランセンター「ここしあ」開設 サービス付き高齢者向け住宅「海と空」開設 有料老人ホーム「和らぎの家」開設 |
2020年4月1日 | 障害福祉サービスすみれの丘 生活介護事業開始 |
2022年3月1日 | 障害福祉サービス「結のところ」 開所 |